ついにOneNoteでCopilot(コパイロット)が使えるようになった!
OneNote(ワンノート)はMicrosoftのデジタルノートだ。私も仕事で使いまくっている。情報をデジタルで集約するアプリなので、いかにも生成AIと相性が良さそうだ。
とはいえ、生成AIが搭載されたのは初めてなので、どう使っていいか、何ができるのか始めはよく分からない。
そこで本記事では、OneNoteのCopilotの使い方の基本を丁寧にまとめた。これを読めば、とりあえず一通りの使い方はわかるだろう。
そもそもOneNoteの使い道は無限大。どう応用するかは、あなた次第だ。
OneNoteのCopilot(コパイロット)は2種類
OneNoteには、実は次の2種類のCopilotがある。
- Copilotウィンドウ
- ページ内Copilot
Copilotウィンドウ
【ホーム】→【Copilot】を押すと、ページの右側に「Copilotウィンドウ」が立ち上がる。
対話形式で、ページ内の要約やアイデア出しを手伝ってもらえる。
ChatGPTと同じだね
ちなみに、Copilotウィンドウを開くオリジナルのショートカットは無さそうだ。なので、私はリボンに登録している。
これで、Alt + [数字]で開くことができる。(数字は、左から数えたときの順番だ)
この場合、左から3番目のアイコンなので、Alt + 3 で開くことができる。
リボンへの登録は、【ホーム】の【Copilot】で右クリックして、「クイックアクセスツールバーに追加」を押せばいい。
今後、Copilotは毎回使うと思うので、さっと開けるようにしておきたい。
有料版Copilotを契約しているのに、もしOneNoteに【Copilot】ボタンがないときは、WordのCopilotの記事に対応策を書いたので、参考にしてください。
ページ内Copilot
もう一つのCopilotは、ページ内のCopilotだ。ページ内で「Alt + I 」を押すと、「Copilotを使って下書き」が立ち上がる。
書きたいことを入力すれば、下書きを書いてくれる。
ちなみにページ内Copilotは、私がたまたま発見した方法だ。Wordみたいにページ内でCopilot使えたらな~と思ってAlt + Iを押したら、本当にCopilotが立ち上がってびっくりした。
ショートカット以外にボタンとか無いし…
調べてみたが、現時点でこの使い方はMicrosoft公式サイトを含め、どこにも情報が無い。おそらくだが、WordのCopilot機能を一部流用しているのだろう。
OneNoteのCopilotが一段使いやすくなるので、ぜひ使いこなしたい。では、それぞれのCopilotの使い方を紹介する。
Copilotウィンドウの使い方
Copilotウィンドウの使い方はいたって簡単だ。対話形式で指示を出すだけなので、直感的に使える。
例えば、次のような使い方ができる。
- ページの要約
- 雑なメモを書き直す
- アイデア出し
ページの要約
まっさきに思い浮かぶのが、ページの要約だ。
OneNoteはデジタルノートゆえに、1ページの内容が増えがちだ。また、同僚と共有している際は、他人が書いたページを読むこともあるだろう。
そんなときは、Copilotに要約してもらう。例えば、「このページを短く要約して。」と指示しよう。
ページの内容をさっと理解することができる。他にも、「このページの主要なポイントを3つ挙げて。」などもいいだろう。
雑なメモを書き直す
私はOneNoteを個人的なノート(基本的にアウトプットしない)として使っているので、内容が雑になりがちだ。
ページの内容を清書したいときや、このメモを使ってアウトプットしたいときは、Copilotに書き直してもらおう。例えば、「このページの内容を箇条書きでまとめて」と指示する。
箇条書きで、主要な情報だけを取り出すことができた。同じページに上書きしてもいいし、これをパワポやTeamsに貼ってアウトプットするのもいいだろう。
アイデア出し
私はOneNoteでよく思考整理をする。あるテーマについてイチからアイデア出しをするのは結構労力がかかる。
そんなときは、Copilotにアイデア出しを手伝ってもらおう。例えば、「英語力を上げるための方法を教えて。」と聞いてみる。
すると、WEBから情報を集めて、21個のアイデアを出してくれた。完全な答えではないだろうが、思考のたたき台としては十分だ。ノートにコピペすれば、ゼロベースよりもアイデア出しがぐっと速くなる。
ゼロベースだと手が止まるからなあ
Copilotが読み込む範囲は?
ところで、私が気になったのは、Copilotが情報を読み込む範囲だ。
OneNoteには、
- ノートブック
- セクション
- ページ
といった情報の階層がある。Copilotは、どこまでを読み込む範囲とするのだろうか?
私が試した限りでは、セクション全体は読み込めそうだ。「このセクションで扱っているテーマを挙げて」と指示すると、現在のページ以外の情報もまとめてくれた。
しかし、ノートブック全体は無理そうだ。「ノートブック全体の内容をまとめて」だと、セクション内の情報しか返してくれなかった。OneNoteはたしかセクションがひとまとまりのデータファイルなので、それも納得だ。
なので、Copilotに指示を出す際は、読み込む範囲を指定した方が良さそうだ。
- 「このページの内容を、〇〇」
- 「このセクションから、〇〇」
- 「選択した範囲を、〇〇」
などなど。最後の、選択した範囲について補足する。
OneNoteのCopilotは、次のようにページ内で選択した範囲に絞って回答させることもできる。
また、読み込む範囲を変更したいときは、「トピックを変更」した方が無難だ。
変更しないと、情報の範囲が引き継がれる可能性が高い。
ページ内Copilotの使い方
続いて、ページ内Copilotの使い方だ。Alt + I で「Copilotを使って下書き」が立ち上がる。ここに、ページ内に書きたい内容を指示しよう。例えば、「OneNoteのCopilotの使い方を書いて。」と入力して、Ctrl + Enterを押す。
生成された。気に入れば、「保持する」を押すと、ページ内にそのまま文章が残る。
ページ内に新たに文章を書きたいときは、Copilotウィンドウよりもこっちの方が手っ取り早い。
ただし、Wordのような書き換えは非対応だ。WordのCopilotでは、既存の文章を「もっと魅力的にして」など、トーンを変えることもできる。詳しくは、WordのCopilotの記事を参考にしてほしい。
いずれ、ページ内Copilotも充実化してくるでしょう。楽しみ!
OneNoteのCopilotを使った感想
OneNoteのCopilotは、正直まだ評価を下しにくい感じがする。
OneNoteアプリ上で生成AIが動くのは、すごく快適だ。他の画面に移動せずに、Copilotにバシバシ質問できる。ゼロベースで思考しなくても、Copilotに聞けばいい。
ただ一方で、例えばChatGPTなど、他の生成AIでもできるアクションも多いなと感じた。「このページを要約して」などは、まあChatGPTにコピペすれば手間ではあるが可能だ。
もっと、ページ単位ではなく、ノートブック全体に対してアクションできれば、Copilotの可能性が大きく広がると感じた。きっと、OneNoteが自分やチーム専用のデータベースになるだろう。
ページ内で動くCopilotの充実化などと併せて、今後のMicrosoftの開発に期待したい。Microsoft公式サイトではCopilotの開発ロードマップが見れるので、興味のある人は覗いてみると面白いだろう。
まとめ
せっかくなので、本記事のまとめをCopilotにやってもらった↓
うーん、かいつまんで説明してくれているが、もうちょっとまとめ風に作成してほしかった。まだプロンプトの工夫がいりそう。
Copilotの説明をしたが、そもそもOneNoteって何に使えるの?って方は、こちらの記事を参考にしてほしい。OneNoteの活用事例をまとめている。
あと、Copilotを使い始めたばかりの人は、書籍で一度体系的に学ぶことをおすすめする。こちらの記事にCopilotのおすすめ本をまとめたので、ぜひチェックしてみてほしい。