OneNote(ワンノート)にはショートカットがたくさんあります。
でも多すぎて、ショートカット一覧を見てもどれが本当に使えるショートカットなのかわからないですよね。
そこで、OneNoteを10年以上使っている自分が、効率化できるショートカットをランキング形式でまとめてみました。
ぜひ上位のものから使ってみてください。
とさか
- 大手メーカー勤務の30代会社員
- 独自のタスク管理術により、残業が当たり前の職場で17時退社を4年以上継続
- 飛び級で昇進試験をパスし、同期最速で係長に昇進
- 社内の技術文書コンテストで優勝
順位の決め方
順位は、私の経験から総合的に評価しています。
時短効果、使用頻度、役立ち度などを考慮しています。
また、各ショートカットの時短効果を計測しました。
キーボードに手を置いた状態からマウス操作する場合と、ショートカットで操作する場合にかかった時間を比べています。
ショートカットで操作するとマウス操作よりも〇〇倍速い、ということを表しています。
なお、Ctrl + C(コピー)など、ごく一般的なショートカットは除外しています。
1位 テキストの行移動 Alt + Sfiht + ↑(↓)
1位は、OneNoteのテキストを自由に動かせるショートカットです。時短効果、使用頻度ともにトップクラスです。
言葉では分かりにくいので、画像で説明します。
Alt + Shift + 矢印キーで、箇条書きの行(段落)を丸ごと移動できます。
例えば、下の画像で「あいうえお」の行を選択した状態で「Alt + Shift +↓」を押すと、Afterのようにあいうえおの行が下に移動します。
いちいちカット&ペーストする必要がありません。
マウス操作の場合、キーボードからマウスに持ち替えて、文字全体をドラッグで選択して、カットして、移動させたい箇所でペーストして、と操作していると10秒くらいかかりました。
欠点としては、AltとShiftの同時押しが少し難しい点でしょうか。
ただこれも使っているうちに指が勝手に覚えます。
慣れてしまえば、ページ内のテキストを自由自在に動かせるので、使っていて楽しいです。
実はPower PointでもWordでも使えます。
便利です。
万能ショートカットなので、ぜひ覚えましょう!
2位 テキストを折りたたむ Alt + Shift + –
2位は、テキストを折りたたむショートカット、Alt + Shift + –(マイナス)です。
箇条書きのテキストにおいて、下の階層を折りたたむことができます。
こちらも画像で説明します。
前提として、OneNoteで箇条書きを使用している場面で使えます。
例えば、下の画像において、「五十音」の行で「Shift + Alt + -」を押すことで、Afterのように五十音の下の階層の文章を非表示にできます。
このとき、折りたたんだ印として、行頭に+マークがついているのがわかると思います。
また、「Shift + Alt + +」を押すことで、下の階層を再度展開することができます。
このショートカットによってOneNoteがすごく見やすくなります。
OneNoteは、1ページに無限に書き加えられるため、情報が増えてくるとスクロールしないとページ全体の情報が見えなくなります。
しかし、このショートカットで重要度の低い情報を折りたためば、
重要な情報のみが可視化でき、ページの全体像を把握しやすくなります。
なお、マウス操作の場合は、箇条書きのビュレットポイント(・)付近でダブルクリックをすればできます。
結構ピンポイントで狙う必要があるので、マウス操作だと時間がかかります。
打合せなどでこのショートカットを使っている場面を同僚が見ると、「それどうやるの!?」となることが多いです。
1位と2位は迷いました。そのくらい便利なショートカットです
3位 箇条書き Ctrl + . (Ctrl + 1)
3位は、箇条書きの生成ショートカットです。
テキストを箇条書きにするショートカットは、Ctrl + .です。普通のビュレットポイント(・)が文頭につきます。
他にも、
数字にしたい場合は 「Ctrl + /」
チェックボックスにしたい場合は「Ctrl + 1」
でできます。
私はOneNoteのほとんどのテキストを箇条書きにしています。
箇条書きにすることで、思考が整理されやすいからです。
特に、チェックボックス(Ctrl + 1)は一番よく使います。
タスクを完了したらチェックをつけられるので、あとどの仕事が残っているのかをすぐ把握することができます。
チェックボックスってなぜかモチベ上がるんですよね
4位 ページ移動 Ctrl + Pageup(Pagedown)
4位はページ移動のショートカットです。
セクション内の一つ下のページに移動したいときは、Ctrl + Pagedown を押します。
ページは画像の赤枠のところです。
Ctrl + Pagedown で一つ下のページに移動できます。
逆に、Ctrl + Pageup で一つ上のページに移動できます。
また、ページ移動系ショートカットのまとめ記事もあるので、こちらもご覧ください↓
5位 検索する Ctrl + E
OneNoteの利点は、過去の情報がすべてデジタルで集約されている点です。
一方でOneNoteを長く使っていると、どこに情報があるかわからなくなるときがあります。
あるいは、チームで共有している場合にも、情報探しに苦労します。
そんなときは、検索機能を使いましょう。
OneNote全体(開いているノートブックすべて)を検索したいときは、Ctrl + Eです。
Ctrl + Eを押すと、OneNoteの検索ボックス内にカーソルが行きます。
現在開いているページ内のみを検索するときは、Ctrl + Fです。
Ctrl + Fの場合、検索ボックスの左横に「ページの検索」と表示されます。
私はよくCtrl + EとFがごっちゃになるのですが、
「全体を検索したいときはExplore (探索) のE」
「ページ内のみはEの次のF」
と覚えています。
6位 OneNoteを起動する Windowsキー + 数字
OneNoteを操作する以前に、起動する必要がありますね。
設定すれば、Windows + 数字でOneNoteを一瞬で立ち上げられるようになります。
まず、OneNoteを立ち上げて、タスクバーにピン留めします。
このとき、OneNoteのアイコンを配置した位置が、左から3番目の場合、
Windows(田)キー + 3 でOneNoteを開くことができます。
(配置した順番が5番目であれば、Windows + 5となります。)
OneNote以外の他のアプリにも使えて、私の好きなショートカットです。
ただ、使う頻度は1日に数回なので、この順位にしました。
7位 表を自動作成 Tab
テーブル(表)の作成は、Tabキーでできます。
まず表の冒頭の単語を打ち、次にTabキーを押します。
これだけでOneNoteが自動で表を作成してくれます。
また単語を入力して再度Tabを押せば列を追加できますし、Enterを押せば行を追加できます。
OneNoteの表は単語の長さに合わせて自動で表サイズを調整してくれます。
これも嬉しい機能ですね。
計算はできないけど、Excelより気軽に使えます
8位 ノートブックの切り替え Ctrl + G
OneNoteで複数のノートブックを扱っている人は重宝します。
ノートブックの切替は、Ctrl + G でおこないます。
Ctrl + Gを押すと、画像のようにノートブックの選択ができる状態になります。
あとは、矢印キー(↑, ↓)で移動してEnterを押せば、任意のノートブックが開きます。
このショートカットを覚えておけば、ノートブックが増えてもストレスなく切り替えられます。
9位 1段落を選択 Ctrl + A
地味に便利なのがこれ。
Ctrl + Aで、1段落を選択できます。
他のショートカットとセットで使うことが多いです。
1段落が選択された状態で、
- Ctrl + Cでコピーする
- Ctrl + -で取り消し線を引く
- Ctrl + Bで太字にする
といったように、さまざまな操作がやりやすくなります。
Wordや PowerPointでは、Ctrl +Aはページの全選択ですが、OneNoteでは1行のみが選択されます。
ちなみに、Ctrl + Aを2回押すと、ページの全選択となります。
OneNoteの使い方をよく考えて作られているな、と感じます
10位 日付入力 Alt + Shift + D
紙のノートでも、いつ書いたかという日付はよくメモしますよね。
OneNoteなら、Alt + Shift + Dで今日の日付を一瞬で入力できます。
ちょっと覚えにくいですが、DayのDと覚えましょう。
また、時刻も入力したい場合は、Alt + Shift + Fで入力できます。
FはDの隣のキーですね。
「今日は何日だったっけ?」と考えなくていいので、時短効果は実質10倍以上ありますね
11位 OneNoteを複製 Ctrl + M
特にディスプレイを複数用いている方におすすめ。
Ctrl + Mを押すと、OneNoteのウィンドウがもう一つ開きます。
OneNoteを2つ開いて、別々のページを見ながら作業できます。
私はよく、実験ノートのページを見ながら、To Do リストのページに次にやることを書き込む、という使い方をしています。
注意点としては、複数のウィンドウで同じページを開いたままにしていると、動作が重くなります。
別々のページを表示させておきましょう。
MはMulti のMですかね。
実験ノートやタスク管理など、仕事を効率化するOneNoteの活用事例もこちらの記事でまとめています↓
12位 新しいページを作成 Ctrl + N
そんなに頻度は多くないかもしれませんが、新しいページはCtrl + Nでサクッと作りましょう。
現在開いているセクションに新しいページが作成されます。
NewのN、と覚えましょう。
ちなみに、Ctrl + Shift + Alt + Nで現在のページの下の階層のサブページを作成できます。
4キーのショートカットはあまり使いませんが…
13位 前のページに戻る Alt + ←
何らかの方法でページを移動したとき、その前のページに戻るときは、Alt + ← で戻れます。
逆に、一度戻って、再度次のページに進む場合は、Alt + → で移動できます。
ページの行き来が簡単にできるので、別のページのテキストをコピペするときなどに便利です。
WEBブラウザと同じ感覚ですね
14位 全画面表示 F11
ノートパソコンで作業するときにおすすめ。
画面の小さいPCで作業していると、編集したいページのスペースが小さくなります。
ページの端が見切れると、作業性が落ちますよね。
そんなときは、F11で全画面表示しましょう。
ページがPCの画面いっぱいに広がるので、現在の作業に集中できます。
戻したいときは、再びF11を押します。
(おまけ)ショートカットを覚えられない!の対策
ショートカットって、慣れるまでが大変ですよね。
いざ使おうと思っても、ショートカットキーを忘れてしまって、調べるのも面倒だから結局マウス操作する、というのは使い始めあるあるだと思います。
なので、ショートカットキーを覚えるまでは、見えるところに書いておきましょう。
おすすめは、Windowsの「付箋」アプリです。
このように、付箋に覚えたいショートカットキーを書いておいて、使いたいときに見るようにしましょう。
しばらく使っているうちに自然に覚えますので、そうなったら付箋から消しましょう。
付箋アプリは、Windows(田)キーを押して、検索窓に「付箋」と入力すれば呼び出せます。
(Windowsのバージョンによっては、Sticky Notesという名前かもしれません。)
紹介したショートカット一覧表を載せておくので、好きなショートカットを付箋にコピペしておいてください。
アクション | ショートカット |
---|---|
テキストの行移動 | Alt + Sfiht + ↑(↓) |
テキストを折りたたむ | Alt + Shift + – |
テキストを展開する | Alt + Shift + + |
箇条書き | Ctrl + . |
チェックボックス | Ctrl + 1 |
上下のページに移動 | Ctrl + Pageup(Pagedown) |
検索する | Ctrl + E |
表を作成 | (単語の後で)Tab |
ノートブックの切り替え | Ctrl + G |
1段落を選択 | Ctrl + A |
日付入力 | Alt + Shift + D |
OneNoteを複製 | Ctrl + M |
新しいページを作成 | Ctrl + N |
前のページに戻る | Alt + ← |
全画面表示 | F11 |
おわりに
この記事で紹介したショートカットはすべて、1日に1度は使っています。
ショートカットは使っていくうちに指が覚えます。
実際に私もショートカットは無意識に押していて、何を押しているか覚えていないくらいです。
慣れるまでが大変ですが、効果の大きいものから順に使ってみてください。
ショートカットの時短効果は地味ですが、積み上げることで大きな差となります。
また、OneNoteってどう使うのが良いのか?という方に活用事例も紹介していますので、こちらをご参照ください↓