AIエージェントを使い始めると、どんどん仕事を任せたくなりますね。
ところが、複数のAIを並列で動かしてみると、今度は別の悩みが出てきました。
「どの成果物から確認すればいい?」
「AIへの指示だけで一日が終わってない?」
「AIを休ませている時間がもったいない……」
私も最初は、できるだけ多くのAIエージェントを動かそうと考えました。
実際に7体を並列で動かしてみたものの、結果は失敗。
成果物の確認や追加の指示が追いつかず、自分がボトルネックになったのです。
その後、同時に動かすAIを3体に絞りました。
3体なら手待ちがなく、1回約5分のレビューも無理なく回せています。
この記事では、Codexでブログ記事などを作りながら試している、AIエージェント時代のタスク管理方法を紹介します。
この記事でいうAIマネジメントとは、AIに仕事を任せるだけではありません。成果目標を決め、タスクの優先順位をつけ、進捗や成果物を人間が確認しながら仕事全体を回すことです。

AIを増やせば増やすほど、生産性が上がるわけではなかった


とさか (登坂 圭吾)
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AIエージェントを並列で動かす4つのタスク管理ルール
先に、現在の私が実践しているルールをまとめます。
- 今週の成果目標を決める
- タスクを優先順位順に並べる
- まず上位3つのタスクを始める
- 1件完了したら、次のタスクを始める
1. 今週の成果目標を決める
まず、週に一度、今週の成果目標を決めておきます。
AIへ指示を出す前に、自分がどの方向に進みたいのかを明確にするためです。
次のように、ゴールが明確な成果物で表しておきます。





目標決めは人間の仕事
なお、私は「Workflowy」というツールを使ってタスクを管理しています。
Workflowyは神ツールなので、あとで紹介したいと思います。
2. タスクを優先順位順に並べる
タスクを書き出しただけだと、「次はどれを進めよう?」と毎回迷ってしまいますね。
なので、タスクを並べ替えて、並び順をそのまま優先順位にします。
上から順に処理すればOK、ということですね。


毎回考え直さなくてよいだけで、迷う時間をかなり減らせます。



ここまでを、週に一度、整理しておきます
3. まず3つのタスクを投入する
さあ、ここからはAIに働いてもらいましょう。
先ほど決めたタスクのうち、上から3つを開始します。
私はAIエージェントのCodexを使っているので、Codexに3つのタスクを渡します。


この数がちょうどよかった理由は、あとで詳しく紹介します。
ちなみに、AIエージェントがなかったときは、タスクを一つずつ処理していました。
働くのは私1人ですからね。
でもAIエージェントを使えるようになって、3つのタスクを並列で回せるようになり、劇的に生産性が上がっています。
4. タスクが1件完了したら、次のタスクを投入する
投入したら、あとは
- 成果物のレビュー・指示
- AIが作業
- レビュー・指示
を繰り返して、完了まで持っていくだけですね。
そして3つのタスクのうち1件が完了したら、「今週の成果目標」を見て、次のタスクを始めます。


こうやって、今週のタスクをどんどん完了させていきます。



すべてのタスクを完了できたら最高ですね!
タスク管理の原則は、AIが登場してもあまり変わっていないと感じます。一度、本で学んでおくと自分の中に軸ができておすすめです↓


AIエージェント時代にタスク管理が難しくなる理由
これまでのタスク管理は、Todoリストを上から順に処理すれば十分でした。
働くのは自分1人なので、仕事も一つずつ進むからです。
ところがAIエージェントを使うと、人間は一つずつ、AIは複数の仕事を同時に進めるようになります。
この状態では、タスクを並べるだけでは足りません。どの仕事を先に任せるか、どの成果物をいつ確認するかまで決める必要があります。ここに、AIマネジメントとしてのタスク管理が必要になります。
OpenAIも、Codexでは複数のエージェントで作業を並行して進められると紹介しています。
(参考:Codexアプリの公式発表)
たとえば、ブログ記事を一つ作るだけでも、次のように人間とAIのターンが交互にやってきます。
記事を作る ├─ AI:競合を調査する ├─ 人間:方向性を確認する ├─ AI:本文を書く ├─ 人間:内容をレビューする ├─ AI:修正する └─ 人間:公開を判断する
さらに、このやり取りが3つのタスクで同時に進みます。
だから「次はどのAIを確認する?」「どのタスクへ指示を出す?」という判断が増えるわけですね。
私は、これまでのTodoリストの下に、AIとの進行管理が一段増えたと考えると整理しやすくなりました。



これからはAIのマネージャーにならないといけない
7体ではなく3体がちょうどよかった理由
私は最初、7体のAIエージェントを一気に動かそうとしました。
「たくさん動かした方が、成果も増えるはず」と思ったからです。
ところが、1体目の成果物を確認している間に2体目が完了。
2体目を見ている間に、1体目の修正も終わります。
これでは、7体すべてに指示を出す前に仕事が戻ってきます。
AIではなく、成果物を確認する私がボトルネックになっていました。



AIが速すぎて「ちょっと待って」ってなってた…
いろいろ考えた結果、今は3体を同時に回しています。
- AIの完了を待つ時間がほぼない
- 3件なら、それぞれの現在地を覚えていられる
- 約5分ずつのレビューを無理なく回せる
3体へ減らしてからは、AIを待つ時間がほぼなく、それぞれのタスクも覚えていられます。
もちろん、3体が全員の正解というわけではありません。
AIの作業時間や、人間のレビュー時間によって、扱いやすい数は変わります。
まず2〜3体から始めて、成果物がたまらない範囲で増減するのがおすすめです。
7体で失敗してから3体へ絞るまでの話は、noteに詳しく書いています。


Workflowyでは成果目標と優先順位を管理している
ここまで紹介したタスク管理には、Workflowyを使っています。
AIマネジメントでは、頭の中だけでAIの稼働状況や次のタスクを管理しないことが大切です。Workflowyに書き出すことで、人間が判断する仕事とAIに任せる仕事を分けて見渡せます。
現在、管理できているのは次の3つです。
- 今週の成果目標
- タスクの優先順位
- 同時に進める上位3件
Workflowyは、「アウトライナー」と呼ばれるツールです。
箇条書きで情報を整理し、並べ替えも簡単なのでタスク管理にぴったりです。
冒頭でも述べたように、Workflowyを使って、AIに指示するタスクを整理しています。


これをWorkflowyなしで頭の中でやろうとすると、
「今AIに何をお願いしてたっけ?」となって、その都度思い出す必要があります。
でもWorkflowyに書き出しておけば、迷うことなく進められます。
Workflowyについて詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください↓


今後はWorkflowy MCPでステータス管理を自動化したい
今の方法でも、成果目標と優先順位は管理できています。
一方、まだWorkflowyとCodexは別々です。
AIが作業を終えるたびに、ステータスを手作業で直す必要があります。
ここは面倒ですね。
そこで次に、WorkflowyとCodexをMCPでつなぐ司令ボードを作りたいと考えています。
MCPは、AIと外部ツールをつなぐ仕組みです。
- ステータス:AI作業中、人間確認待ち、完了など
- 現在地:どこまで終わったか
- 次の一手:人間とAIのどちらが何をするか
- 成果物:作成したファイルやリンク
- 確認事項:人間に判断してほしい内容
AIには、作業状況や「次に誰が何をするか」を更新してもらいます。
一方、成果目標、優先順位、同時に進める数、最終承認は人間が決めます。
うまくいけば、Workflowyを開くだけで「今、自分が確認すべき仕事」が分かるはずです。
ただし、この司令ボードはまだ構築前です。
これから実際に作り、使ってみます。
成功した点だけでなく、失敗した点も含めて、あとでこの記事へ追記します。
Codexで文章作成やデータ分析など、どんな仕事を任せられるか知りたい方は、先に活用事例を見るとタスクの分け方を考えやすくなります。


3体のAIエージェントと仕事を回す1日の流れ
では、実際に1日の中でどう回しているのか。
毎日まったく同じではありませんが、基本の流れは次のとおりです。
- 前日に翌日の優先順位を整える
- 朝に3体へ指示を一巡させる
- 人間だけの集中時間を取る
- 優先順位順に約5分ずつレビューする
- 空きができたら次のタスクを入れる
前日に翌日の優先順位を整える
まず、前日の仕事を終えるときに、翌日のタスクを並べ替えます。


翌日に動かす上位3件を決めておけば、朝から「何をしよう?」と迷いません。
朝に3体へ指示を一巡させる
朝になったら、上位3件をCodexへ渡します。
途中で1体目が完了しても、まず3体目まで指示を出します。
ここで1体目へ戻ると、3体目の仕事がいつまでも始まらないからです。
一度すべて動かしてから、優先順位順にレビューします。
人間だけの集中時間を取る
3体を動かしたら、私は30分ほど自分の仕事をします。
企画を考える、公開前の記事を確認する、サービスを設定する。
こうした人間にしかできない仕事も残っているからです。
この時間にAIが完了しても、すぐには反応しません。
AIを少し待たせてでも、人間の集中時間を守ります。



AIに5分おきに対応してたら永遠に集中できないので
優先順位順に約5分ずつレビューする
集中時間が終わったら、Workflowyの上から順番に成果物を確認します。
1回のレビュー時間は、平均で約5分です。
修正が必要なら追加で指示。
完了したら、次のタスクを投入します。
あとは、この繰り返しです。
AIの稼働率より人間のレビュー時間を改善する
AIエージェントを使っていると、AIが止まっている時間をもったいなく感じます。
せっかく使えるのだから、24時間働いてもらいたくなりますよね。
私も最初は、AIの稼働率をできるだけ上げようとしていました。
でも、たとえAIが記事を1日で50本作っても、私が確認して公開できなければ意味がありません。
改善すべきなのは、AIの待ち時間ではなく、人間のレビュー時間でした。
私(人間)が減らしたい時間
- レビューの回数を減らす
- 1回のレビュー時間を短くする
- 追加指示を書く時間を短くする
- タスクの現在地を思い出す時間を減らす
- 次にやることを迷う時間を減らす
そこで、AIには1回の指示でできるだけ先まで進めてもらいます。
途中確認を減らし、人間が判断すべきところだけで止まってもらうイメージです。



AIは暇でもOK。完成した仕事を増やそう
AIエージェントの並列タスク管理でよくある質問
- AIエージェントは何体まで並列で動かすべきですか?
-
まずは2〜3体から試すのがおすすめです。
成果物がたまり始めたら、増やしすぎです。AIの作業時間と、自分のレビュー時間に合わせて調整してみてください。
- 指示中に別のAIが完了したら、どちらを優先しますか?
-
私は、まず予定していた3体への指示を一巡させます。
途中の完了通知へ反応すると、まだ動かしていないAIが残ってしまうからです。一巡したあとは、タスクリストの優先順位順に確認します。
- AIが止まっている時間があってもよいですか?
-
問題ありません。
AIの稼働率より、完成した仕事を重視します。自分の集中時間を守るためなら、AIを待たせてOKです。
- 長期プロジェクトはどのように分けますか?
-
1〜3日で成果を確認できる単位まで分けます。
たとえば「Kindleを書く」では大きすぎます。「第1章を書く」「第2章を修正する」のように、章ごとに分けると進めやすくなります。
- AIエージェントのタスク管理におすすめのツールはありますか?
-
私はWorkflowyを使っています。
ただし、先に決めたいのは成果目標、優先順位、同時に進める数です。ツールは、そのルールを見やすくするために使います。
まとめ:AIを増やす前に、迷わないルールを作ろう
私が現在実践しているタスク管理ルールは、次の4つです。
- 今週の成果目標を決める
- タスクを優先順位順に並べる
- まず上位3つのタスクを始める
- 1件完了したら、次のタスクを始める
私は7体で失敗し、3体へ減らしたことで、無理なく仕事を回せるようになりました。
ただし、大切なのは「3体」という数字そのものではなく、「成果をできるだけ増やすこと」です。
AIエージェントを何体使おうが、とにかく成果を最大化できること。
ここに、タスク管理をやる意味があります。
AIエージェントを使うほど、人間の役割は「自分で全部作業すること」から「仕事を分け、順番を決め、成果を確認すること」へ変わります。今回紹介した方法は、そのための私なりのAIマネジメントの実践例です。
まずは2〜3体から始めて、自分が成果物を無理なく確認できる数を探してみてください。








