「予定していた仕事が全然終わらない…残業しても終わらない…なぜだ?」
私は入社2年目のころ、今日の仕事がなぜか終わらないことがすごく疑問でした。
残業しても仕事が終わらず、毎日敗北感を感じていました。
しかし、
- 無駄な仕事を減らす
- 仕事が終わらない原因を考え、対策する
を実行した結果、今では毎日の仕事を100%完了し、定時に帰れています。
本記事では、私が実践して効果があったテクニックを紹介します。
毎日スッキリ定時退社して、プライベートや家族時間を充実させましょう!
とさか
- 大手メーカー勤務の30代会社員
- 独自のタスク管理術により、残業が当たり前の職場で17時退社を4年以上継続
- 飛び級で昇進試験をパスし、同期最速で係長に昇進
- 社内の技術文書コンテストで優勝
考え方を変え、無駄な仕事を減らす
まず最初にやるべきことは、無駄な仕事・タスクを減らすことです。
仕事量が膨大なまま、労働時間を減らすのは無理があります。
時間管理術を学ぶ前に真っ先にやるべきは、仕事を減らすことです。
では、どうやって仕事量を減らすのか?
それには、
- 論点思考
- 仮説思考
を使います。
論点思考
まず、仕事を絞り込むために、「論点」を問いましょう。
論点とは、「今、答えを出すべき問い」のことです。
論点が明確でないと、
- 〜を調査する
- 〜を評価する
といった仕事をしても、無駄な行動が多くなります。
あるいは、上司に報告したときに、「いや、知りたいのはそこじゃない」とやり直しになる可能性が高いです。
論点を使いこなすコツは、
「仕事の目的を疑問文で書く」
ことです。
例えば、「○○の市場調査」ではなく、
「○○市場への参入は魅力的か?」
と書きます。
疑問文で論点を書くことで、答えを出しやすくなりますし、何をどう調査すれば良いかが明確になります。
その結果、無駄な作業が減り、仕事が速く終わります。
論点については、「イシューから始めよ」を読んでみてください。
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仮説思考
論点がはっきりしたら、次は仮説を立てます。
仮説とは、「おそらくこうだろう」という、現時点での結論です。
- Q 論点
- A 結論(仮説)
という、Q&Aのセットです。
調査や評価を始める前に、まず答えを予測します。
例えば、「○○市場への参入は魅力的か?」という論点に対して、いきなりネットで市場に関する調査を始めると、何の情報を集めていいかわからず、作業ボリュームが膨大になります。
そこで、調査を始める前に、「○○市場への参入は魅力的である」という仮説を立てます。これは、現時点で自分が持っている情報や、直観で大丈夫です。
仮説があれば、仮説を検証するだけでよくなります。
仮説を支える情報、もしくは反証する情報が得られれば良いので、作業量はグッと減ります。
詳細な手順については、ぜひ一度「仮説思考」を読んでみてください。
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早く帰りたいなら、まず退社時間を決める
まず、退社する(仕事を終える)時間を決めましょう。
「いやいや効率化が先では?」
と思われるかもしれませんが、終了時間を決めると、仕事はおのずと効率化されます。
仕事量に関する法則として、パーキンソンの法則が有名です。
「仕事は与えられた時間を満たすまで膨張する」
という、恐ろしい法則です。あなたがなんとなく、「20時まで残業するのが普通だ」と考えていると、20時まで終わらないくらい、仕事が増えます。
一方で、絶対に18時に帰る!と決めれば、仕事は膨張しなくなります。
退社時間を決めた瞬間、無駄なことをしなくなりました。不思議と。
ただしそれでも、最初は仕事が全然終わらない状態で帰ることになるかもしれません。
でもそれで良いのです。決めた時間に帰ることを継続するうちに、だんだんと仕事が効率化され、仕事も終わってスッキリした気分で帰れるようになります。
なぜ、今日の仕事が終わらないのか?
ここからはもう少し踏み込んで、仕事が終わらない原因を考えていきます。
誰しも、仕事を始めるときには、「今日はこの仕事をやろう」という計画があるはずです。
To Doリストを作っている人もいれば、頭の中でイメージしている人もいるかもしれません。
しかし、何の対策なく無防備に仕事を始めると、まず間違いなく今日の計画は崩れ去ります。
予定していた仕事を完了できない原因は3つです。
- 割り込み
- 見積りが甘い
- タスク追加
具体的に説明します。
割り込み
割り込みは、他者によるものです。
電話がかかってきたり、上司が「ちょっといい?」と声をかけてきたり。
われわれ会社員は、上司のちょっといい?に抵抗する術をほぼ持ち合わせていません。
なすがままに時間を奪われます。
ちょっといい?から始まって、15~20分くらいの話が多いですね。
軽いタスク1個分くらいの時間をもっていかれます。
すべての割り込みが悪いわけではありません。
建設的なコミュニケーションができる場合もあります。
ただし、割り込みによって予定外の時間を奪われるので、そのぶん残業時間が増えます。
時間の見積りが甘い
30分でできると思っていたレポートに1時間かかった…。
こういったこと、あるあるではないでしょうか。
時間の見積りが甘いんですね。
人間は誰しも、タスクの想定質問を短く見積もってしまうようです。
「ファスト&スロー」という本でも説明されていますが、私たちは、なぜかタスクを実際よりも早くこなせると錯覚してしまうそうです。
1日が終わる頃には、見積時間の錯覚が積もって、「思っていた半分しか仕事が終わっていない…」となるわけですね。
タスク追加
タスクが追加される場合もあります。
わかりやすいタスク追加は、会議での仕事振りだと思います。
会議ではたいてい次のアクションが決まり、担当が割り振られます。
これにより、今日は計画していなかったタスクが生じます。
ここで、会議後すぐに新たなタスクに取り組むと、今日計画していたタスクの処理時間がなくなるか、残業必至です。
対策:To Doリストをちょっと工夫する
今日の仕事をすべて完了させ、さっそうと定時に帰るために、私はExcelのTodoリストを活用しています。
このリストを使うことで、
- 割り込みに対するバッファを設けることができる
- タスクの所要時間を正確に見積もれる
- 追加タスクに時間を奪われないようになる
といった効果があります。
詳しい使い方はこちらの記事にまとめてあります↓
実は大事。「早く帰る人」というキャラを作る
日本では、周囲と合わせる同調圧力が強いので、
周りの人が残業しているのに自分だけ帰るのは気が引ける…
という気持ちになるかもしれません。
私も定時退社を始めた当初は、自分だけ早く帰る後ろめたさのような気持ちがありました。
この対策として、「早く帰るキャラ」を作っていきましょう。
例えば、子どもがいる人なら、子育てが大変で~、などと周囲に積極的に言っておきましょう。あの人はプライベートや家族を大事にする人なんだな、というキャラが出来てきます。
だんだんと自分が定時退社するのが当たり前になってきて、周りも自分も違和感を持たなくなります。
もちろん、成果を出したうえで、毎日早く帰りましょう。成果が無いと、もっと働け、と言われかねません。短時間で成果を出す技術は、こちらの記事に書いたので、参考にしてください↓
残業しないのに成果を出す人って、最高にかっこいいですね。
おわりに -今日の仕事攻略本-
大量のタスクをこなすのではなく、まずタスクを減らしましょう。
タスクを減らすために、「イシューから始めよ」で論点をマスターしましょう。
これ1冊読むだけで、仕事が劇的に減り、時間が浮くようになります。
浮いた時間で、
- プライベート時間や趣味の時間を増やす
- 他のやりたい仕事にも手を出して、さらに成果を大きくする
といったことが可能です。
今後10年、20年の仕事量を変えるテクニックが2000円以下で手に入るのはめちゃくちゃコスパが良いですね。
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