草稿が一瞬!【WordのCopilot】基本の使い方をわかりやすく解説

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「CopilotがWordで使えるようになった!…けど上手く使うには??」

Copilot(コパイロット)を使い始めたとき、ワクワクしながらも、どうやって使っていいか戸惑ってしまった。何しろ、我々が生成AIと出会ったのはつい最近。まだ生成AIを活かすためのノウハウが蓄積されていない。

そこで本記事では、Word(ワード)のCopilotの基本的な使い方をまとめた。

Copilotを使ってみて何が良いって、普段使ってるWordでシームレスに生成AIが使えることだ。ChatGPTでも似たようなことはできるが、Word上で動く生成AIはCopilotのみ。その点でCopilotは他のAIとは決定的に違う。

WordのCopilotは有料版(Copilot for Microsoft 365/Copilot Pro)でのみ使えます。本記事の内容は、有料版を契約している前提です。

目次

WordのCopilot(コパイロット)は2種類

Wordには、次の2種類のCopilotが存在する。

  • Copilotウィンドウ
  • 文書内のCopilot

Copilotウィンドウ

【ホーム】→【Copilot】を押すと、文書の右にCopilotのチャットボックスが開く。

これが、「Copilotウィンドウ」だ。メインの使い方は、既に書かれた文書に対して、内容を要約したり、知りたいことを質問したりすることだろう。

他のMS365アプリのCopilotと同じだね

文書内のCopilot

こちらは、Word独自のCopilotだ。空白にカーソルを置き、Copilotマークを押すと、文書内で「Copilotを使った下書き」ができる。

新しく文章を作成する際に、指示を出すと草稿を書いてくれる。例えば、「WordのCopilotの基本的な使い方を書いて。」というプロンプトを入力してみよう。

すると、次のように1200文字程度の草稿が一瞬で出来上がった。見出し(スタイル)も自動で付与してくれるのは、WordのCopilotならではだろう。

また、既存の文章を選択した状態で、左のCopilotボタンを押すと、変更や自動書き換えもできる。

Wordでは、これら2種類のCopilotを上手く使い分けるのが鍵となりそうだ。

デスクトップアプリでCopilotボタンが無い場合

有料版Copilotを契約しているのに、デスクトップアプリでCopilotが使えない!という状況があるかもしれない。私もはじめはそうだった。

Copilotボタンが無い、またはグレーアウトしている方は、次の手順を試してほしい。

組織の場合は、情報システム担当へ

私が会社で有料版Copilot(Copilot for Microsoft 365)を使い始めてすぐは、デスクトップアプリでCopilotが使えなかった。WEBアプリ(SharePoint)では動くので、Copilotの契約ができているのは間違いない。

しばらくすると、情報システム課からデスクトップアプリ版Copilotのインストール案内が来て、使えるようになった。

なので、会社の場合は、まず情シスの担当者に相談してみよう。

個人の場合は、ライセンス更新

個人向けの有料版Copilot(Copilot Pro)の場合、まずはライセンスの更新を確認しよう。

【ファイル】→【アカウント】→「ライセンスの更新」で、私は再起動後に使えるようになった。

なお、デスクトップアプリでも、保存はOneDriveにしないとCopilotが使えないようだ。ローカルではなく、一度OneDriveに保存して開き直してみよう。

WordのCopilotのショートカット

Copilotを開くためのショートカットも紹介しておく。

Copilotウィンドウのショートカット

Copilotウィンドウに割り当てられたオリジナルのショートカットは無いようだ。

なので、私はリボンに登録している。

これで、Alt + [数字]で開くことができる。(数字は、左から数えたときの順番だ)
この場合は、左から5番目のアイコンなので、Alt + 5で開くことが可能。

リボンへの登録は、【ホーム】タブのCopilotボタンで右クリックして、「クイックアクセスツールバーに追加」を選択すればよい。

今後、Copilotは毎回使うので、さっと開けるようにしておきたい。

文書内のCopilotは、「Alt + I」

文書内のCopilotには、オリジナルのショートカットが用意されている。

空白でAlt + I を押すと、「Copilotを使った下書き」が立ち上がる。

また、文章を選択してからAlt + Iを押すと、「Copilotによる書き換え」ウィンドウが出てくる。

Copilotマークを押してもいいが、マウスに持ち替えることなく操作できた方が、効率よく文書を書けるのでぜひ覚えたい。

Copilotウィンドウの使い方

では、WordのCopilotの基本的な使い方を紹介する。まずは、Copilotウィンドウ。

Copilotウィンドウの構成

Copilotウィンドウの構成は、いたってシンプルだ。直感的に使えるので、特に説明は必要ないだろう。プロンプトの例が豊富に用意されているので、まずはここから選択するといい。

文書を要約する

では実際に使ってみよう。

次の画像は、当ブログの記事「Copilotのおすすめ本10選(全て読みました)」の草稿だ。9ページあるので、一通り目を通すにはそれなりの時間がかかりそうだ。

こんなときは、Copilotに要約してもらおう。「このドキュメントを要約する」を押す。

数秒で要約が生成された。一瞬で全体像を掴むことができる

知りたい情報を取り出す

また、自分の知りたい情報だけを取り出すこともできる。例えば、「一番おすすめの本はどれ?」と質問すると、次のような回答が返ってきた。

合っている。ドキュメントの内容に基づいて回答していることがわかる。

このように、Copilotを使えば自分の知りたい情報だけを取り出すことが可能だ。長ーい文書をくまなく探す必要はない。インプットが爆速化する。

Copilot使い始めてから、文書全部読まなくなったな…

Copilot(生成AI)による回答は、必ずしも正しいとは限りません。他者にアウトプットする際には、必ず情報の正誤を確認しましょう。

補足|ChatGPTとの違い

ちなみに、文書の要約や内容に関する質問は別の生成AI(例えばChatGPT)でもできる。だが、ChatGPTに文書を貼り付けて指示を出すのはちょっと手間だ。

しかしCopilotなら、Word上で直接あれこれ質問できる。これは、思っていた以上に快適だ。他のアプリに移動しなくても、Word上で完結する。

Copilotは、ドキュメントに無い情報はWEBから引っ張ってくるので、ググる必要もない。全てCopilotに聞けばいい。これにより、文書作成により集中できるようになった。

Copilotを使い始めたばかりの方は、書籍で体系的に学ぶのがおすすめ。おすすめ本まとめはこちら

文書内のCopilotの使い方

次は、さらにWordらしい「文書内のCopilot」の使い方を紹介する。

文章を新規作成する

Copilotに草稿を書いてもらおう。Alt + Iで「Copilotを使って下書き」を立ち上げて、「WordのCopilotの基本の使い方を書いて。」と入力してみる。

一瞬で生成された。

ちゃんと見出しも作成してくれている。Wordのスタイルを使って文書作成ができるのも、Copilotの魅力の一つだ。

正直、ChatGPTなどの生成AIに慣れてしまっているので、文書生成自体にそこまでの感動はない。しかし、自分でゼロからこれだけ作るのにはそこそこの労力がいる。それがわずか数秒で生成されるのだから、やはりCopilotの威力は凄まじい。

お願いし放題の部下がいる感じ

文書生成後は、次のようなウィンドウが表示される。

気に入れば「保持する」を押せばいいし、ちょっとイメージと違ったら、「もっと〇〇して」と追加の指示を出すことも可能だ。一発でイメージ通りの文章が出てくることは稀なので、修正しつつ、理想に近づけよう。

もちろん、次で説明するように後から書き換えも可能だ。

文章を書き換える

今度は、文章を書き換えてみよう。文章の一部を選択して「Alt + I」を押すと3つの選択肢が出てくる。

変更する

「変更する」を押すと、「Copilotを使って下書き」が立ち上がり、選択した部分に対して追加の指示を出せる。例えば、「もっと魅力的にして」など、トーンを変えることが可能だ。

自動書き換え

「自動書き換え」を押すと、指示無しでCopilotが文章を再生成する。

赤枠で示したように、3パターンの文章が生成されるので、気に入ったものがあれば、置き換えるといい。

表として視覚化

文章を表に変換してくれる。

今回は簡素な表になったが、もっと複雑な文章であれば、それらしい表になるだろう。

表を自分で作るのは結構めんどくさいから、ありがたい

ファイルを読み込む方法

実際の仕事では、すでにあるファイルを元に作業することも多いだろう。

WordのCopilotでは、ファイルの読み込みも可能だ。

ファイル読み込みができるのは現状、Copilot for Microsoft 365(法人向け)のみです。Copilot Pro(個人向け)は非対応。早期対応を期待。

プロンプトは、例えば次のようになる。

”次のファイルを元に、出張報告を作成して。/”

/(スラッシュ)を入力すると、続いて検索が可能になる。/の後にファイルのキーワードを入れると、該当するファイルの候補が出てくる。

私は最初、この検索方法に戸惑った。Windowsと言えば、フォルダを順番に辿っていく探し方が多い。しかしCopilotでは、すべてのファイルがフラットに格納されていて、キーワード検索のみでファイルを探す。

慣れれば、こっちの探し方の方が効率的かも

WordのCopilotを使ってみた感想

WordのCopilotを使ってみた感想は複雑だ。感動と失望が入り混じっている。

良い面としては、やはりWordに直接文章が生成される点に感動した。ChatGPTで代用できることもあるが、アプリ上で動くのは、想像以上にシームレスで快適だ。Copilotを使うことで、生成AIを活かせるシーンが増えて、より仕事を効率化できると確信している。

一方で、期待通りではなかった面もある。融通が利かないというか、思った通りに動作しないシーンも多かった。現時点では、Word文書全体の書式を変更するような指示は受け付けてくれない

フォントサイズの変更は受け付けてくれなかった

あと自分は研究開発職なので、レポートの内容が専門的すぎて、イチからCopilotに依頼することはできない。ある意味で、自分の仕事はまだまだAIに代替できないという安心感(?)もあった。

Copilotは、大きなタスクを丸々やってくれるというより、自分のタスクをちょっとずつサポートしてくれるイメージだ。試行錯誤しながら使っていくことで、今後Copilotにお願いできる領域が少しずつ広がる気がしている。

Microsoftによる開発も日進月歩だろうし、将来が楽しみだ。ちなみに、Copilotの開発ロードマップはMicrosoft公式サイトに載っている。気になる人はチェックしてみよう。

まとめ

せっかくなので、本記事のまとめをCopilotで生成してみた↓

まずまず、といったところか。「利点」や「課題」など、上手くまとめてある。仕事でこのままアウトプットはできないが、たたき台には十分なる。

今後、プロンプトの精度をより高めていき、上手い使い方があればこのブログでも共有するつもりだ。

あと、Copilotを使い始めたばかりの人は、書籍で一度体系的に学ぶことをおすすめするこちらの記事にCopilotのおすすめ本をまとめたので、ぜひチェックしてみてほしい。

プロフィール
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とさか

大手メーカーに勤める30代会社員。入社3年目に担当プロジェクトが失敗し、会社に5億円の損害を与える。しかしその4年後、飛び級で昇格試験に合格し、同期最速で係長に昇進。(失敗談の詳細はこちら
2児のパパで、家族の時間を確保すべく17時退社を徹底している。読書と効率化が大好き。

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