「文章力に自信がない」
「上手い文章って何?」
「手が止まる」
こんな方、多いと思います。
なぜなら、日本ではライティングスキルを学校でちゃんと教わらないんですよね。だから書けない。
私も最初はダメダメでしたが、社会人になって文章術の本を読み始めた結果、面白いくらいレポートが書きやすくなりました。
その頃からよく、「文章うまいね」と言われるように。文章がちょっと周りより上手いだけで、「仕事ができる人」になれます。
この記事では、私が読んできた書籍を、
- 総合ランキング
- 初心者
- 学生
- 社会人
- Webライター向け
など、目的別に紹介するので、あなたにピッタリの本が見つかるはずです。
文章力は、職が変わってもどこでも使える「一生もののスキル」です。ぜひ早いうちに身につけておきましょう。

とさか (登坂 圭吾)
- 大手メーカー会社員。研究職。
- 社内の研究レポートコンテストで優勝
- ブロガーとして、上位記事を多数獲得
- 仕事術の本を年100冊読む(累計1000冊以上)
総合ランキングTOP5|どこでも使える万能文章術
まずは、全ての人におすすめする、総合ランキングの5冊です。
1位:新しい文章力の教室
各所で絶賛される、「文章力の新定番」。
読み飛ばしが多いWebメディアで培われた技術だけあって、読者に負担をかけない、“完読される文章”が書けるようになります。
抽象的なイメージである「文章の上手さ」をここまで言語化されたことに、著者である唐木元さんへの尊敬の念を感じます。

まずはこれ一冊読むだけで、文章が見違えます
※電子書籍の場合、固定レイアウトなので注意。紙書籍かタブレットが読みやすいです。


2位:考える技術・書く技術
世界中のエリートやコンサルタントが愛読する“ピラミッド原則”の原点。
「文章力の本の中で、たった1冊だけ挙げてください」と言われたら、私は全力でこの本を推します。
そのくらい、自分の文章力、ひいては仕事力の根幹となっている本です。
なぜ2位にしたかと言うと、価格がちょっと高いのと、読むのにけっこう力がいるので、全員にはおすすめできないと思ったからです。
逆に言えば、高くて分厚い本書に手を出している人はなかなかいないでしょう。だからこそ、周りと差別化できる「本物」の文章力が身につきます。
「一文の巧みさ」というよりも、文章の「構造」に力点を置いた本です。実際、構造さえしっかりすれば、文章は自然と出てきます。
私が社内の文書コンテストで優勝できたのも、本書が授ける万能の文章術のおかげです。



本気で一生もののスキルを身につけたいなら、買いです
3位:文章力の基本
阿部紘久さんの40万部超えロングセラー。
「悪い例→良い例」の添削形式だから、読むだけで“どこを直せばいいか”が一目瞭然。
私もこの本で、自分の文章の悪い癖に気づくことができました。
社会人1年目にも学生にもおすすめ。読んだ瞬間から文章がスッキリ変わる、効果抜群の一冊です。



研修教材に使われるのも納得
4位:理科系の作文技術
40年読み継がれる、理系の必読書。
私は仕事で後輩のレポートを添削することがありますが、本書がまさに指摘する点を、多くの人がやっちゃっています。
例えば、日本語にありがちな「逆茂木型の文」への対策も目からウロコです。
部下のレポートに目を通す立場の方も、本書の知識はぜひ持っておいてほしいです。



理系だけでなく、全日本人に読んでほしい本
5位:改訂新版 書く技術・伝える技術
ビジネス文書のエッセンスが凝縮された一冊。
前半では伝わる文章の理論を学び、後半では企画書などのよくある事例別に学べます。
社会人として文章力に悩んでいるなら、あなたにとって「今もっとも役立つ本」だと思います。
オーディオブック「Audible」の聴き放題対象です。(初回ユーザーは無料で全部聴けます)
- Audibleを無料で試すなら → Audible公式サイト
Audibleについて詳しく知りたい方ははこちら↓


4つのジャンル別ランキングを紹介
以降では、次の4つの読者タイプに分けて、各ランキングを紹介します。
※リンクから各見出しへ飛べます



自分の状況に合った本を見つけよう!
初心者向け|基礎・習慣化におすすめの本4選
ここでは、初心者向けに文章力の基礎を習得できる本を選定。読みやすいのも特徴です。
1位:新しい文章力の教室
総合ランキングでも1位の本。
これを読んでおけば、「文章が分かりにくい」と言われることはないでしょう。


2位:文章力の基本
総合ランキング3位。
初心者がやりがちな「悪い例」を学べるのが良いですね。
3位:伝わるシンプル文章術
国語辞典の編纂者・飯間浩明さんが教える、誰でもできる「シンプルに伝わる文章」の作り方。
「クイズ文」という独自メソッドで、“問題→結論→理由”の流れを型として身につけられます。
「型」を身につけてしまえば、自分もスラスラ書けるし、相手もスッと理解しやすくなります。
4位:神・文章術
月間PV100万超の伝説ブロガーが公開する、「創作の全技術」
文章のテクニックというよりも、「とにかく書くことのハードルを下げてくれる」というメンタル面での収穫が大きかったです。
- 手が止まっちゃう
- こんな文章で大丈夫かな?
という人におすすめです。
学生・研究者向け|レポート・論理構成を鍛える本4選
学生や研究者など、「しっかりめのレポートを書く」シーン向けの本。
レポートでは「文章構造」が鍵です。
1位:理科系の作文技術
総合ランキング4位。
学生、研究者ならまず全員読んでほしいとの思いから、ここでは1位にしています。
「軸」が定まり、一貫性のあるレポートを書けるようになります。
2位:考える技術・書く技術
総合ランキングでも2位。
ロジカルな文章構造を徹底的につきつめた本。
世界的なバイブルなので、本気で文章力を鍛えたい人は必読の書。
わりと時間が自由に使える(?)学生のうちに読んでおくのも手かもしれません。
3位:入門 考える技術・書く技術
2位の「考える技術・書く技術」を日本人向け、入門者向けにアレンジした本。
「本家はちょっと高いし読むの大変そう…」という方にピッタリ。
コンサルタントの思考法「ピラミッド原則」を、学生や新人でも実践できる形で解説されています。



気軽に文章構成力をマスターしたいならこれ
4位:「わかりやすい」文章を書く全技術100
とにかく、文章力を上げるための方法をすべて知りたい!という人におすすめ。
これ1冊で漏れなく文章術を学ぶことができます。
ボリュームもすごく、面白く読めるというよりは「勉強」したい人向けの本かも。
Kindle Unlimitedの読み放題対象。
社会人向け|ビジネス文書・メールに強くなる本5選
ビジネスライティングに求められるのは、効率の良さです。
短く、伝わる文章術が身につく本を厳選。
1位:改訂新版 書く技術・伝える技術
総合TOP5にも入れた本。
仕事に即役立つ本がほしいなら、迷わずこれを買ったらいいと思います。
2位:超・箇条書き
皆さんは箇条書き、使っていますか?
私はこの本を読んでから、箇条書きを多用するようになりました。
爆速で文章を書けるし、整理されるため読み手も理解しやすく、お互いハッピーになれます。
メールやチャットのように、わりと自由なスタイルで書けるシーンで威力を発揮します。
本書で紹介される記号の使い方なども、自分の中にルールができて迷いがなくなりました。



書くことを効率化したいならこの本
3位:ロジカル・ライティング
会社で「ロジカルに」ってよく言われませんか?
本書を読めば、ロジカルな文章が自在に操れるようになります。
私も読んでしばらくは「So What?/Why So?」を合言葉にしていました(今はすっかり定着しましたが)。



ロジカルな人はカッコいいですね(やり過ぎは鼻につくけど)


4位:新版 気のきいた短いメールが書ける本
日本で一番売れているメール本(11万部突破)
よくあるメール作法のお悩みから間違いの多い敬語の使い方まで、メールの技術が詰まった良書です。
特に新人はメール文面で悩みがちで時間がもったいないので、これ一冊読むだけで大幅な時短が見込めます。
メールだけでなく、チャットやTeamsなどの短文コミュニケーションにも対応してる点がグッド。


5位:忙しい人に読んでもらえる文章術
正直言って、「長い文章を読む」って結構しんどいですよね。読み手は常にラクをしようとしています。
だからこそ、自分が伝えたいことが必ず伝わる「仕掛け」が必要です。
文章の基礎を身につけたら、こういったテクニック寄りの本にもチャレンジすると幅が広がりますね。


文章術だけでなく、仕事ができる人になれる「仕事術」の本も読みたい方はこちらもどうぞ↓


Webライター向け|読者の心を掴む文章術5選
ライターの方は、これまで紹介した「基本の文章力」のうえに、さらに「人を動かす文章力」が必要。
文章力は、収益力。学ぶのが早いほど、長くリターンが得られます。
ライティングスキルにはどんどん投資しましょう。
1位:沈黙のWebライティング
多数の有名ブロガーから絶賛される名著。
かなり分厚い本で最初ビビりますが、ストーリー形式で書かれているので面白く読めます。ユーモアだけでなく、ストーリーの間に真面目な解説があり、ほんとにタメになる本です。
表面的なスキルではなく、ライティングの本質が身につく本。



未読なら真っ先に読んでください
固定レイアウトなので、紙かタブレットなど大きい画面で読むのがおすすめ。


2位:ことばの戦略
レビューの書き方、それも語尾ひとつで、コンバージョンレートが変わることはご存知でしょうか?
本書では、文章の細かな違いから人々の行動が変わることを定量的なデータをもとに示しています。
私もブロガーとして、自分の中に言葉選びのルールが出来上がりました。
「どう書けば売れるんだろう」って悩む人は、本書からたくさんのヒントが得られると思います。
3位:取材・執筆・推敲
『嫌われる勇気』の共著者・古賀史健さんが、取材から執筆、そして推敲まで――文章ができる全工程を解き明かした決定版。
内容は濃密で、まさに「書く人の教科書」。プロの現場で使われている思考法が惜しみなく詰まっています。
読書というより“訓練書”。



本気で文章力を上げたい中級者に
4位:人を操る禁断の文章術
メンタリストDaiGoによる、“心理操作×文章術”の最強ミックス。
論理のわかりやすさではなく「感情」を揺さぶるテクニックに特化している点が面白いですね。
- 人を動かすものは何か
- それをどう文章に表現するか
を知りたい人はぜひ一読を。
5位:ChatGPT 売れる文章術
文章を書くことは生成AIの得意分野でもあるので、今後書くことを仕事にする人は生成AIとの付き合いは避けられないでしょう。
ただ、生成AIに文章を書かせるのにも、特有の「スキル」が必要です。
本書では、BMWを売り続けたコピーライティングのプロが、コピーの考え方とプロンプトのテクニックを教えてくれます。
コピーって考えてるとあっという間に時間が経っちゃいますよね。プロのノウハウ×生成AIを使えば、一瞬で複数の案が出てきます。
質の向上と時短を両立しましょう。
文章力を上げる最短ルートは「良書×実践」
文章力を上げるには、インプットとアウトプットの同時並行が効果抜群です。
とにかく読むのと同時に、文章を書いてみること。「本で学んだことを翌日に実践する」を心がけましょう。
ただインプット(読書)するだけでは頭の中を通過していくだけだし、インプット無しで漫然と文章を書いてもなかなか上達しません。
私も、ロジカルライティングの本を読みながら同時並行でレポートを作成したことで、本の内容をものすごく吸収できました。
そのおかげで「上手い文章の書き方」を体が覚え、2回目以降は本を開かなくても良い文章が書けるようになりました。
読者の方は、何かしら日常的に文章を書いている人だと思います。メールでも何でもいいので、本から学んだことを実践で使ってみてください。
まとめ
各見出しへのリンクを再掲しておきます↓
文章作成にはMicrosoft Wordを使ってる人も多いと思います。Wordの使い方の解説本もまとめていますので、参考にしてください↓

